Kay切れる!!
私は患者さんに対しては気が長いほうだと思っている。
どんなに罵声を浴びせられても、ある程度は我慢できるし、
患者さんが言う事を聞いてくれなくても、患者さんが受け入れてくれるまで気長に待つことが出来る。
が・・・
昨日はさすがの私も切れてしまった。。。
私の受け持ちは男性4人の大部屋で、患者さんの1人、Sさんが超肥満(160キロ以上)の為、4人部屋を3人部屋として使っていた。
Sさんは何かとスタッフとの折り合いが悪く、態度が悪いのでスタッフのほとんどから受け持ちを拒否されていた。
Sさんの他の患者さんは二人とも混乱気味で『転倒や脱走のリスク』がありガード(監視する人)が付けられていた。
事件は夕食後に起こった。
混乱気味の一人、Pさんは認知症があり、夕方過ぎると余計にそれがひどくなる。
この日は夕食前から徘徊が始まり、ベットの周りをうろうろしていた。
英語が少ししか話せず、イタリア語で家に帰りたい、家に電話をかけたいと言うので、Pさんの娘に電話をかけて話してもらったが、電話中に泣き出し、余計に混乱。。。
時期を見計らって気を静めるような作用の薬を飲ませようとするが、もちろん、拒否。
話を聞くにも、イタリア語がわからず、「英語で話して。」と言っても、イタリア語で必死に訴える。
そこに割って入ってきたのがPさんのベットの真向かいに寝ていた巨体のSさん。
「いいかげんにしろ!このボケじじい」まがい的なことを言って、Pさんを挑発してきた。
それに答えるかのようにPさんもますますエスカレート!
Sさんのベットにちかづいて行こうとするので、二人の間に割ってはいる。
Sさんはベットの上で『ファイティングポーズ』を取るし、Pさんはイタリア語で罵るし。
今日は満月なの?
と思ってしまうぐらい、修羅場と化す病室。
急いでSさんのベット周りのカーテンを覆い、Sさんを隔離。
面白くないのはSさん。
「なんでカーテンを引くんだ!カーテンを閉めるな!開けろ!!患者の人権を無視するのか?上のものに言いつけるぞ!」
と抗議する。
もちろん、無視し、病室から出て行くPさんを追った。
Sさんはその後もスプーンでベットレールを叩いたりしていたので、しばらく病室には戻らなかった。
Pさんは引き続きナースステーションで家に電話してくれと他のナースに訴える。
Pさんの水薬の鎮静剤を取りに病室に戻ると、足音で私が入ってきたのがわかったのか、カーテン越しにSさんが私に言った。
「おぃ!おい!! IDIOT(ばか者)、カーテンを開けろ! おい!聞こえているのか?俺は英語を話しているんだぞ!」
さすがの私も切れました。。。
これは明らかに言葉の暴力です!!
「あなたの言動は受け入れる事が出来ません。上のものに報告します。」
とSさんに言って病室を後にした。
シフトコーディネーターに報告し、すぐに時間外クリニカルナーススペシャリスト(CNS)に報告。
CNSとS/Cが私からの事情を聞くとSさんに所に話をしに行った。
Sさんの言い分はPさんがスタッフに対しイタリア語でひどい事を言っていた事に頭にきて、私たちの代わりに注意をしようとしたとのこと。
だから、それを止めようとした私に頭に来たとのことだ。
CNSはそれにしてもスタッフをばか者呼ばわりする事は許されないとして、謝罪を求めたが、Sさんはそれを拒否。
私がカーテンを引いた事を謝るならSさんも謝るとのこと。
カーテンを引いたのは正しい行為ですよね?
CNSは私は間違った事はしていないと言ってくれた。
私は謝る事はしないとCNSに言った。
別にSさんが謝ってくれなくてもいい。
私はSさんの看護を拒否するだけだ。
病室であった事を看護記録に残し、Sさんから逃げるのもイヤだったので、何事もなかったの様に冷静にそれでいて簡潔に仕事だけを済ませようと就寝前の与薬をする為に病室に向かった。
Sさんのベットに行くと
「さっきはごめんね。」とSさんが謝ってきた。
「もういいです。」とプロとして感情的にならずに接するように心がけた。
Pさんは落ちついてはいたが、相変わらず病室とナースステーションを行ったりきたりしていた。
今までに患者さんに怒鳴られる事はあったことはあったが、どの患者さんも錯乱状態かまたは精神的障害を持っている人で、ほとんどの場合本人は何を言っているのか理解していない場合が多い。
今回は違う。
Sさんはちゃんと自分が何を言っているかを理解していて、なおかつどうしたら相手の心を踏みにじる事ができるかをちゃんと理解して発言しているのだ。
自分の態度が自分の入院生活の居心地を悪くさせているのに・・・。
これは彼が選んだ道なので、私にはどうする事も出来ない。
しばらくの間、Sさんの受け持ちは拒否させていただく事にする。
けい
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