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2007年7月23日 (月)

ローリー効果?

Lolly(ローリー)

キャンディーやチョコレートなどの甘いお菓子を総称してこう呼ぶ。

オーストラリア人に限らないけど、こっちの人はローリーが大好き!

患者さんのテーブルや床灯台の引き出しの中、はたまたナースステーションのカウンターの上にまでローリーは転がっている。

疲れて甘い物がほしい時はそれをつまみながら仕事に励む、一種の活力剤とも言える。

私のポケットにもいつもローリーが入っている。

私のお気に入りはコーヒーキャンディー。

自分で食べたり、患者さんに御褒美としてあげたり、患者さんを静かにさせるのに使用されている。

先週末の午後勤務は比較的病棟も落ち着いており、静かな夜だった。

夕食が終わり、患者さんをベットに入れ就寝の準備。

就寝前の配薬の前に看護記録を書いていると、ナースステーションの電話が鳴った。

私以外他に誰もいなかったので、電話に出ると、他の病棟のナースからだった。

ナース「ハロー。A病棟のメグ(仮名)だけど、配薬用のプラスチックカップでメモリのついたカップの予備あるかしら?」

こちらでは、薬の箱からいちいち薬を取り出してプラスチックの小さなカップに入れて配薬する。

メモリの付いたカップは主に水薬を与薬する時に使ったりするの。

Kay「ありますよ。」

メグ「あ~、よかった。いくつかA病棟までシューターで送ってくれる?」

(シューターとは各病棟や部署などを繋ぐパイプでできており、専用のカプセルに書類や薬、輸血、検体などを入れて送る事ができる。)

Kay「A病棟ですね。わかりました。今、送ります。」

電話を切り、物品準備室にあるプラスチックカップを30個ほど重ねてシューター輸送専用のカプセル容器に入れた。

カプセルを覗き込むと、入れたプラスチックカップが口をあけて寂しそう。

ポケットからコーヒーキャンディーを3つ取り出し、プラスチックカップに入れ、その上にペーパータオルを丸めてクッション代わりに入れて、メグが微笑む顔を想像しながらA病棟へシューターで送った。

メグが微笑む顔って・・・、あった事もないのにね。

5分後、またナースステーションの電話が鳴った。

  ・・・もしかしてメグかな?

   ・・・・違うカップ送っちゃったのかな?

ちょっと緊張しながら受話器を取る。

「ハロー。メグだけど。」

     やっぱりメグだった・・・。

Kay「何か間違えてましたか?」

ちょっと、こわばりながら聞いてみた。

メグ「ううん。違うの。キャンディーのお礼を言おうと思って。ありがとうね。」

   ・・・良かった。

どういたしましてと、電話を切った。

まさかキャンディーごときでお礼の電話が来るとは思っても見なかったので、逆にこっちまで嬉しくなった。

忙しい仕事の合間に、ローリー一個で幸せな気持ちになれるものなんですね。

また、やろうと密かにたくらんでいる私です。

  けい

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