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2009年7月 7日 (火)

日曜日の電話

日曜日は病棟のクラークさん(医療秘書)がお休みでいないので、電話番をすることもシフトコーディネーターの仕事の一つになります。

もともと、電話は苦手で、しかも英語で何言っているのかさっぱりわからないので、病棟内の電話には極力出ないようにしていました。

新人の頃はそれでもOKでしたが、病棟で2年以上も働いているとなると、電話には出ないわけにも行かず・・・英語での会話も慣れましたけど。。。

それでも、やっぱり嫌なのが日曜日の電話。

しかも、退院した患者さんや患者さんの家族からの電話です。

患者さんや家族にとっては、2日前に退院したとか、つい最近まで入院していたOOですけどと簡単に言うけど、患者の出入りが激しい病棟、しかもシフトワークでずっと同じ患者を受け持つわけでもないので、こちら側にとっては「え?どちら様ですか?」と言う事も珍しくはない。

その上、「母が吐き気を訴えてまして。」「退院してからどうもせきが止まらないんだけど。」「祖母の様子が変なんです。」と言われましても、私何も出来ないですから!!

一番ひどかったケースは、急性腎不全、肺炎、気管支炎で入院してきた東ヨーロッパ系の60代の男性Mr.A。

前にMrAの奥さんが長い事うちの病棟に入院していたので、彼とは顔見知りだった。

顔見知り?をいいことに彼は好き放題、肺炎、気管支炎なのに外にタバコを吸いに行くは、点滴の時間になっても帰ってこないし、咳止めがほしいと訴えるので、時間外Drに連絡を取り指示を出してもらうように頼んだら、Drが診察に来ても患者はベットにいないし、それでもらい損ねた薬の事を後になってブーブー言ったり。

挙句の果てには、「今日は私の国の正月に当たるら、外泊したい。明日には帰ってくるから。」と言い出した。 Aさんはベッド上安静が必要だし、かなり深刻な状態名事もぜんぜんわかっていない様子。

時間外Drがきて『外泊は許可できない』こと、体の状態も良くない事などを説明したが結局その日に自己退院した。

その2日後、病院はパブリックホリデーにあたり、病院はお休みだが、病棟は24時間営業だ。

MrAから病棟に電話がかかってきた。

MrA「2日前に退院したAだけど、昨日から咳がひどくて、今朝は痰に血が混じってたんだ。先生はいるかね?」

Kay「今日は祝日なので先生はお休みだし、それに、Aさんはもう退院しているので、対処する事ができません。」

MrA「GPも休みだし。誰か先生を家までよこしてくれないか?」

  ??はっぁ~~??

あきれて物が言えなかった。

Kay「先ほども言ったとおり先生はいないんですよ、ですから、もし緊急の場合は急患受付に来てください。」

と、言った後も、MrAは引き下がらず、どれだけ自分の状態が悪いのか説明し始め、先生を頼むと何度も言われた。

  けど、出来ませんから!!

その後、MrAが急患受付に来たかどうか誰も知らない。

こんな電話もあった。

大腸がんの末期と診断された60代の男性Bさん、告知もされており、余生は家で過ごしたいと在宅に切り替え退院となった。

その甥っ子さんからの電話。

甥っ子「今叔父とショッピングセンターに来ているんだけど、叔父の具合が悪くて、少し吐いたし、便も朝から黒かったりしているんだ。救急に連れて行くべきか?それとも様子を見たほうがいいのか?アドバイスが聞きたくて。」

いやぁ、そんなこと聞かれても、具合が悪いなら救急につれてくるべきだと言うしかできないし。

甥っ子「叔父の病気が末期だって事も知っているだろ?救急に連れて行ってもこれ以上やることがないのに叔父の残された大事な時間を病院でつぶしていいものなのかどうか。。。」

在宅看護のチームも明後日から始まるので、面識もないし、どうしていいかわからなくて、病棟に電話したという。

電話じゃBさんの状態もわからない。

残された時間も何も、このままBさんが苦しい状態なら家にいても状態は回復するわけがない。

Bさんがなんとしても家にいたいというなら別だが・・・。

Bさんが入院中からメンタル面でもよく話を聞いて係わっていたクリニカルコーチのPさんがいたので、助けを求めた。

Pさんは甥っ子さんの話を聞き、救急に来るようにアドバイスをしてくれた。

病状の相談の他にもこんな相談もあった。

電話をかけてきたのはお嫁さん、MrsHが木曜日に家に退院になったが、家族で相談した結果、お嫁さんがMrsHの面倒を見ることになっていた。

MrsHは旦那さんのMrHと二人暮らし、お嫁さんは近くに住んでいて、通いでお世話をすることになった。

  が・・・、退院してから義父(MrH)の様子がおかしい。

私(お嫁さん)がMrsHのお世話をすることをかたくなに拒否されたと言う、MrHはMrsHの病院の検査の為に前の夜から絶食になる事も忘れていたし、MrsHは柔らかい物しか食べられないのに、トーストを食べさせたりしたり、注意すると、すごく怒って、あわゆく殴られそうになったと。
今では家にも入れてもらえないし、私の顔を見ると怒り出す始末。
今までこんなことはなかったらしい。
MrsHは認知症で自分では自己管理が難しい。
家の中で何が起こっているのかもわからないし、倒れて怪我でもされたらと心配で、どうしたらいいかと助けを求めてきた。

当然のことながら、私には何もすることが出来ない。

話を聞いていると、尿路感染症か何かで錯乱しているような感じも受ける。

Kay「他に頼りに出来る家族はいますか?」

旦那(MrHの息子)は仕事で、バンバリーにいるとのこと、この話を聞いて今、パースに向かっているとの事だった。

まずは息子さんからMrHに話しをしてもらって、その上で、MrsHとMrHを救急につれてきて、診察を受けたほうがいいと進めた。

お嫁さんは「私の顔を見ると興奮するので、私は一緒に行けないので、今まで話したことを救急の看護師さんに連絡してほしい。」と訴えた。

私はその現場にもいないし、状況も詳しくわからない上で救急の看護師さんに話しをしても、かえって事を混乱させる事だ。

それに救急の誰が受け持ちになるかなんて誰にもわからない。

旦那さんが来たら、今まで起こったことをすべて話して、旦那さんに救急車を呼んでもらい、旦那さんも一緒に病院まで同行し、受け持ちの看護師さんまたは医療従事者に起こったことを報告すればいい。 とアドバイス。

お嫁さん「でも、義父がそれを聞いたら怒り出すわ。 義父の前ではその話しをしてほしくないの」

Kay「大丈夫ですよ。スタッフを離れた所に呼んで、話をすればいい。救急にはセキュリティーもいるし、もし、MrHさんが混乱しているような感じであれば、それはスタッフにもわかるはず。まずはMrsHとMrHの安全を確保しましょう。」

お嫁さんは納得して受話器を置いた。

15分20分おきに、ご丁寧にお嫁さんからの状況報告が私に入った。

MrsHはその後私の病棟に再入院してきて、無事に検査を追え退院していった。

  日曜日の電話。

時には人生相談的な電話もかかってくる病棟。

  でも、患者さんが退院した以上、私達には何も出来ませんから!!

そこんとこよろしく。

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