恋愛

2008年10月20日 (月)

昔の男~思いでほろほろ編4(完結編)~

自分がこんなにも諦めが悪い女だとは思ってもみなかった。

デートの1日目で彼との距離はもう修復不可能なほどにまで遠くに行ってしまっている事を全身全霊で感じていたはずなのに。

それでもまだ、心のどこかに『もしかしたら・・・』という希望を諦めきれずにいた。

デートから自分の寮に帰って明日のデートの作戦を練る。

2,3日目のデートは1泊二日で箱根へツーリングの予定だった。

大丈夫!

明日こそ。

丸1日一緒にいれば、彼も私の良さに気がついてくれるはず!

そして・・・また元通りになれる。

きっと。。。

受話器を取って横浜にいる母に電話した。

「ぁ、お母さん。箱根のガイドブック持ってたよね?今から借りに行ってもいい?」

母「いいけど、誰と行くの?」

鋭い母。

Kay「Nさん。」

母「あんた、Nさんとは別れたんじゃなかったの?」

Kay「そうなんだけど、でも、私は別れたくないの。彼に戻ってきてほしいの。」

涙が受話器の横を伝って私の腿へと滴り落ちた。

母はきっぱりとした声で言った。

「今すぐ彼に電話して断りなさい。」

「いやだ。今でも好きなの。諦めきれないの。」ダダをこねる私。

「今あなたが彼に電話をかけて明日のデートを断ったら、彼はどれだけほっとするだろうね?」

「・・・・・。」

母は受話器の向こうで泣きじゃくる私を諭すように続けた。

「自律神経失調症になるほどの繊細な人でしょう?あなたがどれだけ彼に負担をかけているかがわからないの?」

私はこの言葉にはっとした。

彼の気持ちなんて考えた事もなかったから。

そっか、私は彼に負担をかけていたんだ。

私のわがままをも無理して聞いてくれていたんだ。

彼は優しいから。

そう、優しいから、好きになった。

そんな彼に甘えていたんだ。

「断りなさい。 あんたはそんなにプライドのない女なの?」

母の事一言が私をかえた。

母との電話を切った後、私はNさんに電話をかけた。

「明日のデートもあさってのデートも行かない。」

「どうしたの?急に。」

突然の私の気の変わりように、彼もびっくりしたみたいだが、その言葉の端にちょっとほっとした気持ちが見えたような気がした。

「ちゃんと話をしたいの。これから家に行ってもいい?」

「いいよ。」

私は腹をくくっていた。

もう逃げない。

ちゃんと前を向いて歩き出すために。

バイクで彼の家に向かう途中、コンビニで缶チュウハイを5本買った。

彼の家について、彼と向かい合って畳の上に座ったとたん、私は買ってきた缶チュウハイを1本空けた。

彼は「いい」と言って飲まなかった。

缶チュウハイの2本目を空けて、ようやく私は口をあけた。

「私達、もう元に戻らないの?」

「もう、戻らない。」

彼は静かにゆっくりと答えた。

私は彼の家を飛び出してからずっとずっと聞きたかったことを聞いた。

「どうして?何でだめになっちゃったの?私達。」

彼は黙ってタバコに火をつけた。

「他に好きな子ができたの?」

「元彼女とよりが戻ったの?」

「私のどこがいけなかったの?」

彼はどの質問にも首を横に振った。

そして、タバコを大きく吸い込み、深いため息に混じったタバコの煙を吐き出すと私に答えた。

「いつの間にかKayを妹にしか見えなくなっていたんだ。」

私は3本目の缶チュウハイに手を伸ばした。

のどの奥が熱くて、焼け石を飲み込んだように痛かった。

なんて言っていいかわからなかった。

妹・・・そんなふうに思っていたんだ。

彼を責めたくないから、涙を一生懸命堪えていたけど、私の意思に反して涙は後から後からほほを伝って落ちた。

「もう戻れないの?」

ティッシュで鼻水と一緒に涙をぬぐう。

「もどらない。」

彼は本気だ。

もう、戻れないんだね。

私の中で何かが吹っ切れた。

今度は私の気持ちを話す番だ。

「もう私はあなたと終わったから、こんな事言える義理でもないんだけど。どうしても言いたい事があるの。」

私は続けた。

「あなたは優しい人なの。でも、その優しさでいろんな人を傷つけているの。
まずはあなたの奥さん。

もう2年以上も別居して戻る気もないんだろうけど、奥さんのほうはどうかしら? 
たぶんあなたの事を待っているのだと思う。
でなきゃ、マンションを買うローンを組むときにあなたに名義を貸してくれと言うかしら? 

私があなたと暮らしていて、いつも元彼女が私の頭の片隅に存在したように、元彼女の頭にも奥さんの影は絶対にあったはず。
社内恋愛、しかも不倫だとしたら、公にはできないしね。
彼女もきっとあなたの離婚を心のどこかで望んでいたんだと思う。

だって、私もそうだったから。
紙切れ一枚の事だけど、扶養手当がどうのこうの言うのなら、私がその扶養手当をあなたに払うから離婚してほしいと考えたときもあったもの。

奥さんという存在はそれほどにも大きいもの。

すごくむちゃくちゃを言っている事も自分でわかっている。

これからあなたが他の女性と知り合って、交際しても私には関係ない。

でも、その女性をまた私と同じような気持ちにさせるようなら、
私は絶対に絶対にあなたを許さないから。」

言いたいこと言ったら、すっきりした。

本格的な夏はすぐそこまで来ていた。

私は8月のお盆の後、傷心旅行へ一人でバイクで秋田へ行った。

秋田には私の叔母も祖母もいたし、彼が小さい頃に育った町もあったから。

きれいな空気と深い緑に覆われた山道を駆け抜ける。

一ヶ月前に彼は夏休みで、秋田に帰ると言ってたけど、2週間前、彼も同じ道をバイクで走ったのかしら?

もう、同じ景色を見ることはできないね、

彼と私はもう違う道を歩き始めているのだから。

私も前に進む勇気がわいてきた。

いつか、あなたにまた会える日が来るとしたら、その時はもっともっといい女になっていたい。

(吉田美和の「バイバイ」を聞きながらお別れです!!)

毎年、柔らかな日差しに包まれるこの季節になると、思い出す。

一緒に歩いた駒沢公園の桜のにおいも。

経堂の繁華街の雨が降る前のにおいも。

元気ですか?

あなたはまだ私の心の中にいます。

あの頃の無邪気だった私と一緒に。

けい

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2008年10月14日 (火)

昔の男~思いでほろほろ編3~

今回のてーまソング、「そばにいるね」を聞きながらどうぞ!

続き

久しぶりに帰る自分の部屋。

1年もこの部屋で暮らしていたのに、たった2~3ヶ月定期的に帰ってなかっただけで、どうやってこの部屋で生活していたのか思い出せなくなっていた。

私の部屋なのに私の荷物の半分は彼の部屋に置いたまま。

やけにがらんとしていて、慣れ親しんだはずのこの部屋も、突然の部屋の主の帰宅に妙によそよそしい。

朝は何時に起きていたっけ?

何時にご飯を食べて、何時に部屋を出れば仕事に間に合うのかさえも、まったく思い出せない。

思い出すのは彼との楽しかった時の事ばかり。

彼の写真を見て、涙を流し、お酒を飲む毎日。

私の体の中心にボカッと大きく開いた穴。

それを埋めようと忙しく仕事したり、お酒を飲んだり、遊びに行ったりするが、穴はなかなか小さくならず、彼のことを思い出すたびにずきずきと痛んだ。

梅雨と一緒に私の心にも大量の雨が降りつづいた。

環状八号線をバイクで第三京浜に向かって走る。

ぼ~っと、前を走る大型トラックを見て考える。

もし、このトラックに突っ込んだら、

      あの人は私のために泣いてくれるかしら?

もう、すべてがどうでもよくなっていた。

彼がいない生活は私にとって無に等しかったから。

友達に頼んで彼の家に一緒に荷物を取りに行った。

合鍵も返した。

私の寮の部屋は元通りになったが1ヶ月経っても彼がいない生活にはなかなか慣れずにいた。

かかってこない彼からの電話を待つ毎日。

心に大きな穴が開いているのは私だけじゃないはず。

   きっと、きっと帰ってくる。

      私の元に帰ってくる。

そう信じる事をささえに生きていた。

そんなある日、勇気を振り絞って彼に電話をかけた。

デートに誘うためだ。

もう、これ以上待てないから。

久しぶりに聞く彼の声、でも明らかに前とは違う声のトーン。

同じ東京都内なのに、すごく距離を感じる。

私の声はちゃんと届いてますか?

あなたの心にはもう私はいないのでしょうか?

こんなに辛いのは私だけなの?

いろんな思いがぐるぐると頭の中を駆け巡る。

『3日間だけ、あなたの時間をちょうだい。』

これは彼が私と付き合うために別れた元彼女が彼に提案した『3日デート』をまねしたものだった。

元彼女はこの3日間を楽しく過ごして、そして良い思い出を残し別れたいという事だったらしい。

どこまでも元彼女のまねっこの私。

でも、私はこの『3日間デート』で彼を取り戻す決意をした。

彼はデートの約束をしてくれた。

私とNさんは7月の下旬の連休にデートをする事になった。

デート1日目は、吉祥寺で待ち合わせて一緒に映画『もののけ姫』を見に行った。

服もこの日のために新調したし、髪型もメイクもばっちり決めた。

おりしも夏休みで、どこもかしこも学生でごった返していた。

映画館の前には長蛇の列。

昼下がりだがまだまだ日差しが強く、人ごみの雑踏に時折生ぬるい風が吹いた。

熱気のせいか、それとも緊張のせいか、私は妙にハイテンションでお喋りがとまらなかった。

話が途切れたときの沈黙が怖かったからだ。

それとは対照的に彼の背中にはどんよりとした空気が漂っていた。

話せば話すほど、空回りする会話。

近づこうとすればするほど、彼の心は私から離れて行くのを感じた。

話さなきゃ、彼に好きになってもらわなきゃ。

彼を取り戻さなきゃ。

あれ?おかしいな、こんなはずじゃ・・・。

あせる私。

縮まらない距離。

必死に涙をこらえて、明るくふるまう私の姿は彼の目にどう映っただろう?

見た映画の事は全く覚えていない。

隣に座った彼よりの私の体半分にだけ私の意識は集中していたから。

隣にいるはずの彼の存在は他人よりも遠く感じた。

完全なる私の完敗だった。

帰り道は惨めさだけが波のように押し寄せた。

               。。。。。もうちょっと続く

けい

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2008年10月10日 (金)

昔の男~思いでほろほろ編2~

彼が退院してもう二度と会う事もないだろうと思っていた私。

だから3日後にかかってきた彼からの電話には本当にびっくりした。

まあ、退院前に渡した手紙には『彼女にはなれなくても、これからは友達としてたまには遊びましょう』みたいな事は書いたので、買い物に付き合ってほしいと言う彼からの誘いを喜んで受けた。

買い物の帰りに、一緒に食事して、彼から告げられた言葉。

    『彼女とは別れた。だから付き合ってほしい。』

信じられなかった。

だって、もうだめだと思ってたし。

彼女に対して悪いな~と言う罪悪感はあったが、彼と一緒にいたい気持ちのほうが強かったので付き合う事になった。

いわば、略奪愛である。

元彼女とは半同棲生活を送ってたらしいが、しばらくの整理期間の後、私が彼女の後釜になったわけだ。

経堂にあった彼のアパートに足蹴に通い、通うたびに彼の家に私の荷物が増えていく事がうれしかった。

寮はそのまま続けて家賃を払っていたが、いつの間にか寮には週1回ぐらいしか帰らなくなっていた。

彼との生活、仕事に彼の家からバイクで通ったり、仕事から帰ってスーパーで夕飯メニューを考えながらの買い物をしたり、一緒にご飯食べたり、テレビ見たり、散歩に行ったり、すべての事が新鮮で楽しくて、幸せだった。

一緒にバイクでツーリングに行ったり、駒沢公園に花見に行ったり、近所のラーメン屋さんにもよく『つけ麺』を食べに行ったね。

このままずっとずっと楽しい生活が続くのだと思っていた。

彼との生活は楽しかったが、私の頭の中にはいつもいつも元彼女の影があった。

彼と元彼女は2年余りも付き合い一緒に暮らしていたので、元彼女の残した形跡はいたるところにあり、それが逆に私にプレッシャーをかけていた。

『私も元彼女に負けないように、2年以上はがんばろう。』

なぜだかそう考えていた。

何気ない会話や彼の悩みを聞くたびに、『元彼女ならなんていうんだろう?』『元彼女ならどうするだろう?』と考えありのままの私が出せないでいた。

今考えると、馬鹿だなと思う。

自分を偽って、飾って、演技して。。。そんな私を誰が好きになってくれるだろうか?

でも、当時はこの付き合いを長くもたせたい、ただそれだけで精一杯だった。

本当に彼に夢中だったし、みんなに自慢したくて、女友達との飲み会にも連れて行った。

友達の結婚式に出席したときは、友達の花嫁姿を自分に重ねて彼との結婚式の様子を思い浮かべるだけで、どきどきした。

ピアノを弾く細くて長い指も大好きだったし、彼のしぐさ一つ一つが愛おしくてしょうがなかった。

一緒にいたい。

   ずっと、ずっと一緒にいたい。。

         ただそれだけ。

でも、そんな付き合いが長くも続くわけがなかった、Nさんと私の間にはいつしか見えない壁がたちはだかっていた。

彼に近づきたくても近づけない何かを感じていたが、いったいそれが何なのかはこの時にはわからなかった。

なんか変?

疲れているのかな?

仕事でなんかあったのか?

私が何かしたのか?

彼に聞いても『そんな事ないよ』と答えるだけだった。

あの夜の事は今でも覚えている。

梅雨明けにはまだ程遠い、蒸し暑い夜だった。

早めに床につくが眠れない二人。

彼は寝苦しそうにあっちへこっちへ寝返りをする間にため息が漏れる。

「どうしたの?眠れないの?」と彼に聞いた。

ちょっとした沈黙の後、暗闇からポソッと彼がつぶやいた。

    「疲れた・・・・。」

その言葉がそれまで以上に重たく暗闇に響いた。

Kay「・・・・・疲れたの? 何に?」

暗闇の中で返ってきた彼からの言葉は私を暗闇の奥底まで引きずりこんだ。

    「Kayと付き合うのに疲れた。」

なんて言っていいかわからなかった。

丸い蛍光灯の紐を引っ張ると、あたりが一瞬真っ白になった。

どうしよう、恐れていた最悪の結果がすぐそこまで来ている。

自分の心臓の音が耳に響く。

「私と別れたいって事?」

本当は聞きたくなかった。

聞いたら終わりになってしまいそうだったから。

彼はタバコに火をつけた。

タバコをすいながら答えを探している。

ぃゃ、言わないで!!

「白黒はっきり言えば、別れたい。」

なんで?と聞く勇気も、彼と話し合う事も、別れたくないと言う事もばかげたプライドが邪魔をして、できなかった。

「・・・・・わかった。」

私はショルダーバックに必要な荷物と彼に聞きたいことを詰め込み、ヘルメットをつかむと彼の部屋を後にした。

寮へとバイクを走らせる。

雨上がりで路面がぬれていた。

ぃゃ、自分の涙で路面が濡れているように見えただけかもしれない。

                                  続く。。。

けい

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2008年10月 8日 (水)

昔の男 ~思いでほろほろ編~

パースは最近は暖かくなってきて、飛び回る花粉に目がショボショボ、鼻はグシュグシュでティッシュBOXと花粉症のサプリメントが欠かせない今日この頃。

暑くもなく寒くもない心地よい陽だまりの中で柔らかな風が身を包むこの季節になると思い出す人がいる。

もう十年以上も前、私が新人看護師として働き出し、仕事にも慣れてきた頃、私は一人の男性と恋に落ちた。

ここからはレベッカの「ONE MORE KISS」を聞きながらでも読んで下さい!

彼の名前はNさん、当時私の病棟にステロイド剤使用の加療目的で入院してきた。

患者さんとしてはかなり若い部類に入る彼、そして俳優の寺脇康文さんをちょっと甘めにしたイケ面の入院でひそかにうきうきしていた私、もちろん仕事も熱の入りようが違う。

彼が入院している男性大部屋を受け持ったとき、たまたまNさんの向かいに寝ていた元暴走族で現寿司職人のHさんとバイクの話になり、Nさんも参加してきた。

話の後、私がバイクに乗る事を知ったNさんがあるお願いをしてきた。

   『僕のバイクを入院中預かってくれないか?』

入院する時にバイクで病院まで来て病院の駐車場にバイクを置きっぱなしにしているらしく、盗難やいたずらなどの心配もあるので、当時私が住んでいた寮の駐車場におかせてくれないかとの事だった。

    『いいですよ』

これがきっかけ。

仲良くなるにはさほど時間がかからなかった。

入院中も友達がお見舞いには来るが、彼女らしい人は見かける事はなく、同室の患者さんからも『看護師さん!こいつ×1でフリーらしいから、今がチャンスだよ!』と聞いていた。

彼の入院も終盤に差し掛かり、ステロイド減量で外出許可が出たときは一緒にカラオケに行ったりもしていた。

(注意:本当はだめなんですよ!!!こんなことしちゃ!でも、もう時候ですよね?)

彼の住所をアナムネで調べて、バイクで近所まで行くと言うストーカーまがいな事をするまでに私はもう彼に夢中になっていた。

彼の明後日と退院が決まった日、私は休みで彼は外出届を出して一緒に出かけた。

彼のバイクで一緒にドライブ、カラオケそして夕食を一緒に食べる。

楽しくてあっという間に時間が過ぎ彼はもう病院に帰らなければいけない時間。

彼にどうしても聞きたい事があった。

それを私はまだ言い出せずにいた。

病院の近くの公園で少し話をする。

ありったけの勇気を振り絞り、彼に聞いた。

  『私の事どう思っているの?』

彼は少しの間下を向いて考え、重い口を開いた。

「実は彼女がいるんだ。。。Kayちゃんの事は好きだよ。言おう言おうと思ってたんだけど、Kayちゃんのことも好きだから言えなかったんだ。ごめんね。」

ショックでしばらく口が聞けなかった私。

でも、彼女がいるんじゃ仕方がないよね。

「わかった。ありがとう言ってくれて。」

涙をこらえ公園で別れた後、寮に帰りテキーラを飲みながら泣き崩れた。

失恋ソングを聴きながら、テキーラをあおり、鏡に向かって自分を励ます。

(↑これは私のお決まりの失恋から立ち直る方法)

テキーラがまわったせいか、失恋で気がおかしくなったのか?

私の中にどうしても抑えきれない欲望があった。

そういえば、私Nさんとキスもしてないし、ギュッとしてもらった事もない。

     こんなんじゃ諦めきれない!!

気がつくと、私の足は病院へ向かっていた。

消灯時間が過ぎた病棟にこっそり入り込み、Nさんを駐車場まで連れ出した。

(注意:決してまねしないでくださいね!!)

自分の思いをありのまま話す。

何を言ったかは覚えていない、でも、「最後にキスしてギュッと抱きしめてほしい、それで忘れるから。」と言った事は覚えている。

Nさんは望みどおりにそっとキスしてギュッと抱きしめてくれた。

次の日、日勤だった私。

病院の駐車場で私を心配して待ってくれていたNさんに私はあの後家に帰ってテキーラをあおりながら書いた最後の手紙を手渡した。

彼は次の日に退院して行った。

病棟にも私とNさんが怪しいとのうわさが流れ始めていたのでちょうどよかった。

彼のいなくなった病棟、さびしいが忘れるには都合がいい。

  でも、これですべての終わりではなく、ここからが私達の始まりだった。

    続く。。。

  けい

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2008年9月 8日 (月)

昔の男

に会いました。

と言っても、付き合っていたわけではありません。

私が片思いしていた?相手です。

彼と出会ったのはワーホリでパースに来ていた8年前。

ワーホリのビザが後もう少しで切れると言う帰国まじかでした。

日本人の友人のヘンズナイト(独身最後の週末を友達とのみ、踊りたおす夜のこと。男性の場合は『バチェラーナイト』とよぶ)で行ったクラブで知り合った。

肩にかかるくらいの金髪で、ちゃんと食べてるの?と思うくらい線の細い体、ちょっとシャイではにかむ様に笑う笑顔にちょっと惹かれてしまった。

その後、電話番号を交換し、食事をしに一緒に出かけた。

赤い車で迎えに来てくれた彼、車に乗る時はもちろん、車から降りようとドアを開けようとしたときも『ちょっと待って!』と急いで運転席を降りて助手席のドアを開けてくれたやさしさに、私はもうノックアウト状態。

彼の車はすごくボロくて、助手席のドアは外からじゃないと開かなかっただけなんだけどね。

そんなことはもうどうでもよくなっていた。

グラフィックデザインの仕事をしつつTAFEでもデザインを教えていた彼、その芸術肌なところも、好きだった。

私が帰国後も電話やメールでやり取りしていたが、時が経つにつれメールアドレスも変わり、電話番号も変わり、音信不通に。

そんな彼と8年ぶりに偶然再会した。

仕事帰り、週末のスビアコマーケットの人ごみの中で、なんか見た顔だな~なんて、お互いが思っていた。

  「リッチ?」

「やっぱり!Kayだよね?」

    久しぶり~~~!!

どうしてた? なんて、お互いの近況を報告しあう。

「君が預かっててと言った道路地図まだ持ってるよ。」

ちょっとくすぐったいような気持ちになった。

8年間、お互いにちょっと老けたけど、それ以外は変わっていなかったのがうれしかった。

あのぼろい車に今でも乗っているのだろうか?

少し話しあと、

じゃあ、またね~!!

と、手を振って別れた。

こうやって、懐かしい人と会うと、その時に時代が戻される感じがする。

彼の人生にもいろんなことがあったのだろう。

これでいいのだ。

生きていれば、また会えるから。

けい

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2008年3月 7日 (金)

心の傷

3日前に仕事帰りに近所のスーパーで買い物して帰ろうと、車を走らせていたときの事。

行きつけのスーパー『イガ』に行く為に私の前に2~3台車が右折待ちをしていた。

その車の前を横切る男性が目に入って、思わず息を呑んだ。

   元彼『T』だった。

彼は買い物帰りでスーパーの袋をぶら下げていた。

思わず、目をそらし、顔を隠すためにうつむいた。

    怖い・・・。

『T』は私の事は気が付いていない様子で道路を横断していった。

(私はP助の車を運転してたのが幸いだった。)

車の中で、一人、心臓バクバクの私。

Tとの思い出がフラッシュバックしてきて、息が苦しくなった。

もう、買い物どころじゃない。。。

そのまま、スーパーを素通りし家に帰った。

彼と別れたのはもう2年前だ。

最後に彼を見かけたのは1年以上も前で、すっかり忘れていた。

もう、どこかに引っ越していたと思っていた。

もう、会うこともないだろうと、勝手に思い込んでいた。

私の心の傷は完全には癒えてはいなかった。

当時のことを「ばかだったな~」と笑って人に言えるようになったけど、

今、元彼に会っても、別に殴られるとか、危害を加えられる事はないとは分かっているけど、あの当時の精神的苦痛がフラッシュバックしてくる。

  心の傷は思いもよらないところで痛み出す事が、わかった。

  心の傷は普段は痛まないが、痛くない事は「完全に治っている」わけではない事がわかった。

  この傷と一緒に私はずっと生きていく。

  けい

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2008年2月14日 (木)

応援してます!

恋する人を応援します!

私の人生振り返ると、たくさんたくさん人を好きになって、恋焦がれたり、やさしさに包まれたり、時には喧嘩したり、振られたりして、その度に成長していったような気がする。

私の周りにもただ今、恋をしている人達がいる。

誘う勇気がない。

二人の年齢差。

会う時間がない。

国籍の違い。

二人の距離。

二人の将来のこと。

悩みは尽きない。。

悩んで、悩んで、泣いて、また悩んで。

心が息する暇もないぐらい、全ての出来事、あの人が口にした言葉ひとつで喜んだり、凹んだり。

いいんじゃない?

それが恋だから。

恋しているあなたはとても素敵ですよ。

いくつになっても素敵な事です。

恋するあなたに、素敵な笑顔がもたらされますように。

     Happy Valentine's Day!!

けい

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2008年2月 5日 (火)

クリス In LOVE?

恋をしているって素敵だな~と思います。

ずっと前にここでも紹介したPCAとして私の病棟に来ていたクリス。

今年に入って、病棟ではずっと彼の姿を見かけなかった。

彼にはずっとずっと「誰かいい人を紹介するからね」と言っていたが、なかなかタイミングが合わず今日に至っていた。

先週、クリスから携帯にメッセージが届いた。

その内容は『リズリー(仮名)の電話番号を教えてもらえないか?彼女の前だと緊張して聞くことが出来なかったんだ。。。』

 ぅう~~~ん!! Someone is in love!!

クリスがリズリーに気があるなんて知らなかった!

リズリーは私のふくらはぎだけでなく、知らない間にクリスの心もしっかりと捉えていたのだ!!

そうかそうか!!待ってなさいよ!お母さんがきっと彼女の番号を手に入れてあげるからね!!と親心満載でクリスに返事を送った。

  「まかしとけ!」

返事を送ったのはいいものの、リズリーは先月に他の病棟に移動してしまっていたので彼女の病棟に何度か顔を出し、彼女を捕まえようとしたが、勤務が合わず、会えずじまい。

その間にクリスからの催促のメッセージが届く。

      しばしの辛抱だ!!クリス!

   恋は焦らず!と誰かも歌っていたではないか!!

何度もリズリーの病棟に行くうちに彼女の同僚が「彼女に電話すればいいのに」と言ってくれた、 

が、 その肝心の電話番号がわからないのですよ!!

と言うと彼女の同僚が病棟のアドレス張から彼女の電話番号を書き写してくれた。

  リズリーの電話番号Get!!

でも、リズリーは私が彼女の電話番号をGetしたことを知らない。

このまま、彼女に何も言わずクリスに電話番号を渡してしまったら、やっぱりまずいよね。。。

と、言う事でリズリーの携帯に
「Kayだけど、病棟に何度か顔出したんだけど、会えなくて、あなたの同僚に電話番号をもらいました。クリスって覚えてる?彼から連絡が欲しいと頼まれたので、連絡してくれる?彼の番号はXXX-XXX-XXXです。じゃあね!」とメッセージを送った。

クリスには「彼女の番号をGetしました。彼女にあなたの携帯に連絡するように頼みました。幸運を祈る!!」とメッセージを送った。

あとはリズリー次第。

彼女が彼に対して少しでも気があるなら、連絡が行くだろう。

クリスから「連絡が来るといいな。」とメッセージが入り、しばらくして「ありがとう!!」とメッセージが入った。

多分リズリーから連絡が入ったのだと思うが、本当の所はどうかわからない。

とりあえず、二人の橋渡しは出来たので、後は二人のフィーリングとタイミング次第かな?

これって、愛のキューピットじゃね? 私?

バレンタインも近いし、二人も燃え上がるかな?

それにしてもパースは毎日暑いです。

けい

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2008年1月13日 (日)

一周年でヘリコプター?

<写真沢山ついてます!>
今日は彼氏P助と付き合うようになって1周年という記念日です!

彼にはこの1年間、私のわがままに付き合ってくれて、本当にありがとうと感謝したい。

この1周年と言う記念日をどう過ごすかが最近の私達の話題の一つになっていた。

去年のうちから、「1周年記念日は美味しいレストランに食事に行こう。」と言ってたので、一昨日の夜に私が仕事から帰ってきて、P助に「食事はキャンセルして、もっといい所に連れて行ってあげる。」と言われた時には、正直、ちょっと残念だった。

Kay「もっといい所?」
P助「うん。きっと気に入ると思うよ。」
Kay「・・・あなたのママの家なんて言わないでね。」
P助「ママの家じゃないよ!ヘリコプターに乗るんだよ!」

 と、言うわけで私達、ヘリコプターに乗りに行ってきました!

私達のフライトは10:30、パース⇔フリーマントル往復15分の旅!

Kays_flight_008

イーストパースの外れの川沿いにあるヘリコプター乗り場で待っていると・・・

Kays_flight_007_3

←ヘリコプターが降りる場所。

やってきました!
4人乗りのヘリコプター!
ヘリコプターは私が想像していたものよりかなり小さかった。Kays_flight_012 Kays_flight_013       
Kays_flight_014 Kays_flight_017

早速乗り込んで、シートベルトとヘッドホンを着ける!

Kays_flight_020 準備OK!
Kays_flight_027

Kays_flight_028 Kays_flight_029
おっ!飛んだ!!

と、思ったら、あっという間にパースシティーが見えてきた!
ヘリコプターは時折風にあおられ、あの胃が宙に浮くような『ふぅっわ!』と言う瞬間を何度も味わった。

Kays_flight_033 Kays_flight_041

パースの町を飛んだら

Kays_flight_045 私の働く病院が見えてきました!

Kays_flight_057 Kays_flight_064コテスロービーチを超えて!

Kays_flight_067 右手にはロットネスアイランドが見えました!

Kays_flight_070 そして、フリーマントルの上空へ、
これよりパースに帰ります!!

Kays_flight_085 Kays_flight_088 Fちゃんの住んでいる、キャニングブリッジ付近を通って、パースへ!

Kays_flight_099 無事到着しました!
たった15分だったけど、すごく楽しかった!
少し違ったパースの風景が見られました。

ヘリコプターに乗るのも初めての体験だったし、海も綺麗だったし、天気も良かったし!
すごく面白かった!

パースにおこしの際はヘリコプターに乗って、ちょっとスリリングな観光はいかがですか?

お勧めですよ!

まあ、ヘリコプター飛行中にすごいハプニングがあったのですが、それはまた別の話。

とにかく1周年記念日、ただ今開催中です!

けい

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2007年12月14日 (金)

カラフルな象の靴?

以前に「あなたはあなたの愛する人に1日何回愛していると伝えてますか?」というトピックでブログを書きました。

その後もリサーチは続いており、いろいろな人に同じ質問をしている。

で、日本人の友達Fちゃんにも同じ質問をしてみた。

「う~~~ん、20回ぐらい?」とFちゃん

    !!!!ぉお!!!!

今までのリサーチの中ではダントツトップを行くFちゃんとF彼カップル!

理由を聞いてみた。

「別にふざけて言葉遊びをよくしているからだよ。」

     ?言葉遊び?

?マークが頭いっぱいの私にFちゃんは言葉遊びについて説明してくれた。

『Elephant Shoe』と『I love you』の口の形がほぼ一緒なので、声を出さないで言うと相手には「I love you」といっているように見えるらしい。

へ~なるほどね。

早速同僚クレアにもこの話をすると、ふふふと笑いながら「じゃ、今度Colourfulと彼氏に言ってみな。同じようにI love youと勘違いするよ。」と違うバージョンを教えてくれた。

さあ!みなさんごいっしょに!声を出さずに言って見ましょう!

『I love you』

『Elephant Shoe』

『Colourful』

ね?同じように見えるでしょ?

ちなみにこの言葉遊びPちゃんと私の間で大ブレイク中です!

   けい

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