看護助手のお仕事

2007年3月 4日 (日)

仕事納め

昨日、私のバイト先のナーシングホームでの仕事が最後だった。

いつもどおり、朝7時から午後1時までの仕事をしてきました。

組んだパートナーがいつも一緒に仕事をしているカレンだったので、仕事もチャッチャと進み、レジデントにお礼を言ったり一緒に写真をとったりする時間が取れた。

仕事の終了時間午後1時が近づくと、カレンは私をダイニングルームに連れて行った。

そこにはケーキとシャンペンを取り囲んだスタッフが私を待っていた。

「お疲れ様~」とスタッフの一人からカードとプレゼントをもらった。

カードにはみんなからの寄せ書きが、プレゼントにはシルバーのネックレスが入っていた。Kay_nursinghome_019_1

すごく嬉しかった。

お世話になったのはこっちなのに、お礼をしなきゃいけないのは私なのに。

ありがとう。

ケーキをカットして、みんなでシャンパンで乾杯した。Kay_nursinghome_026

(みんな、仕事中なのに・・・。)

このナーシングホームで働き始めて15ヶ月があっという間に過ぎたきがする。

働き始めた時はまだ看護のコンバージョンコースも始まってなくて、英語もすごくたどたどしくて(今もたどたどしいけど・・・)、他のスタッフが話している英語も聞き取れなかったりした(今も時々聞き取れないけど・・・)。

それでもスタッフやレジデントさんはこんな私を暖かく迎えてくれた。

大学が始まり、勉強が大変だった時もバイトでみんなと話すことで良い息抜きになったし、お気に入りのレジデントに癒される事でまた頑張ろうという気持ちになれた。

Kay_nursinghome_013 Kay_nursinghome_014

私の癒し第1号「イヴちゃん」(上)

第2号「Iちゃん」(下)いつも私のために祈ってくれたIちゃん。

Kay_nursinghome_008

「私の名前はビッキーじゃなくてヴィッキーよ!」

といつも私の発音を直してくれたヴィッキー。

最後まで正しく発音できませんでした・・・。

顔を合わすたびに「大学の勉強はどうなの?」「彼氏とはどうなの?」「良い人は見つかった?」といつも聞いてくれて、家族のように接してくれたスタッフやレジデントさんたち。

ファイナルイクザム(期末試験)前、病院実習前、そして就職活動の面接の前に不安でたまらなかった時に「あなたなら大丈夫よ!」と笑顔で励ましてくれたスタッフやレジデントさんたち。

ファイナルイクザムが合格したときも、卒業が決まったときも、今回就職が決まったときも、自分の娘や孫の事のように喜んでくれたスタッフやレジデントさんたち。

本当にありがとう。

私の本当の家族は日本にいて、私は一人でパースに来たけど、ここでまたたくさんの暖かい家族ができたような気がした。

だから、どんなに辛くても寂しくなかったよ。

「あなたが辞めると寂しくなるけど、これはあなたにとっても良い旅立ちだし、就職が決まったことはすごく私達にも嬉しい事だから」と笑顔で送り出してくれた。

本当にありがとう。

どっちがお世話して、お世話されているのかわからない時もあったけど、
ここで働けてすごく幸せでした。

旅立つ時はいつも不安と期待でいっぱいだ。

でも、ここで働いた事は私の大きな自信につながったので胸を張って歩き出せます。

一緒に働いたスタッフ達、癒してくれたレジデントさん達、あなたのことは一生忘れません!

最後に一人一人、ハグしてお別れを言った。

みんなが口々に「SCG病院の内科だっけ?絶対行かないから!!」と言いながらハグをする。

    私はそんなに危なっかしいか??

そんな気持ちを抱きながらプレゼントとカードとあまったケーキをかかえてナーシングホームを後にした。

  けい

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2006年12月29日 (金)

張子の虎

人間、生きているととても「濃いキャラ」に遭遇する事が良くある。

通りがかりの人や、たまたま入ったレストランで出くわした人なら、それ以後きっと二度と会うこともないだろうし、害になるほどの人は少ない。

これが仕事となると話は別。

私のナーシングホームには正規のスタッフが足りないとエージェンシーから看護助手を雇う。

日本ではあまり考えられないかもしれないが、ここAUSでは当たり前。

それに、エージェンシーを受けいる方も慣れているから、エージェンシーが来てすぐに仕事ができるようになってたり、正規のスタッフと組んで仕事をしたりする。

前々から時々話題になっているエージェンシー。

はっきり言って、正規の職員からは何も当てにされてはいない。

だから、エージェンシーの仕事は「期待されてないんだ~」と思うと気が楽になるけど、

正規の職員側だと「あ~、ついてない」と思うことになる。

きっと私もそう思われていたのだろう。

もちろん、エージェンシーの中の人にはもう常連のような人もいるし、初めてでもすごくてきぱき仕事をしてくれる人も沢山いる。

今日は最近一緒に仕事をしたエージェンシーの話。

その日は朝からのシフト。

エージェンシーから来た「Kay」という人と組む事になった。

そう、私と同じ名前。

こんがらがるので、ここからはA/Kと表記する。(Agency/Kayの意味ね)

すらっとしていて、歳は40代後半ぐらい、黒髪でちょっとエキゾチックな「満田久子」と言ったようなA/K。

ここのナーシングホームに来るのは2回目で、でも、前回の事はかなり前でいつだか忘れたとの事。

申し送りを済ませ挨拶をすると、早速仕事を開始した。

A/Kはすごく手際がよく、テキパキと仕事を片付けていく、エージェントとしては申し分のない人だった。

  たった一つを除いては・・・。

彼女はすごく「Going MY WAY!!」な人だった。

エージェントの人って、わからないことがあると、スタッフに聞いてくれるんだけど、このA/Kは私の言った事を全く聞かない。

「MrsOOはシャワーチェアー(便座方の椅子になっていて、そのままトイレの上に移動してそのままトイレを済ますことが出来る。)に座ってから、トイレをさせてください。」と言ったのに、覗いて見るとなんとそのまま便器の上に座っているではないか・・・。

    私の英語が通じなかったのかしら?

ちゃんとケアプランにも書いてあるのに。

A/Kは言い訳するように「だってこの人、ほらここつかまらせて、ね?こうやって移動できるのよ。」

Kay「・・・・・・。」

A/K「私、この仕事長いの。もう10年もやっているの。それに、理学療法士のアシスタントだから、私。」

    だから、何?

心の中でつぶやいた。

これを皮切りに「このレジデントはスタンディングホイスト(クレーンみたいな機械で患者を立たせる機械)適応じゃないわ!フルホイスト(クレーンで患者を吊り上げて移動する機械)にすべきよ!」

とか、「ここには理学療法士はいるの?」

「いったいどうなっているの?ここは!」

と事あるごとに何かと口に出してくる。

で、この後には必ず「私、この仕事長もう10年もやっているの。それに、理学療法士のアシスタントだから、私にはわかるのよ。」

私は日本で看護師12年目ですけど、何か?

今までずっとこれでやってきて、問題なかったのですけど、何か?

今日あなたはここに、看護助手として仕事に来ているんですよね?

別にあなたの評価なんて誰も聞いてませんけど・・・。

なんて、小心者の私に言えるわけも無く、私はただただ薄ら笑いを浮かべる気持ち悪い人になっていた。

なめられた物だ・・・わたしも。

そりゃあ、1年もいるのに制服も着ず水色のポロシャツで仕事しているから、いつも派遣の人に間違われるけどさ。

同じことを、他のオージーのスタッフにも面と向かって言えるのか?

あまりにも、うちの理学療法士の仕事にハッピーではなさそうなので、RNに報告し理学療法士を呼んでもらった。

まあ、後は好きなようにお二人でやってくださいと私は仕事に戻った。

ケアについて、いろいろ言うのはいいけど、私にはどうする事も出来ないし、ケアプランに書いてあることをそのまま説明しているだけなのですよ。

でも、体の大きなレジデントの前で(脳梗塞のためくちは聞けないが話していることは理解できる)「この人何キロ?200キロはあるんじゃないの?こっちが体壊すわよ。」と平気で言う人が一人一人のレジデントのことを考えてケアに文句を言っているとは思えないのですよ。

彼女が上がる1時間前、彼女が私に聞いた。

A/K「あなたここで働いているの?」

Kay「はい、そうです。」

A/K「ふ~ん、どのくらい?」

Kay「1年になりますけど」

A/K「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

彼女はそれから何も言わなくなった。

きっと彼女にしてみれば私は何をやっているのかもわからないように思えたのかもしれない。

静かになった分だけ余計に仕事がはかどってよかったけど、世の中こういう人もいるのだと思った。

こんなひどい人にはなかなか会えないけど、いろいろな意味で勉強になった。

ちなみにレジデントのケアプランは変わっていない。

  けい

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2006年11月 6日 (月)

求めよ、されば与えられん?

最近、バイト先のナーシングホームで新しい心のオアシスちゃんができた。

「心のオアシスちゃん」とは手っ取り早く言うと、お気に入りのレジデントさんです。

イヴちゃんはもちろん健在ですが、最近気になり始めたのが入居して間もないアイちゃん(仮名)。

アイちゃんはイタリア出身だが幼少時代はエジプトに住んでいたらしく、英語とイタリア語の他にフランス語とアラビア語が話せる90過ぎのおばあちゃんだ。

ちょっととぼけた感じがたまらなくかわいい。

今日は仕事がいつもよりも速く片付いたので、アイちゃんと少しお話しすることができた。

Kay「アイちゃんはどうやって旦那さんに出会ったの?」

仲良くなるには、恋愛話から入るほうが早い。

アイちゃん「OOセンターよ、父親が地域の組合の役員で父に連れられて行った所で旦那とであったの。18歳のときだったわ。」

ちょっと、少女のような目をして懐かしげに話すアイちゃん。

アイちゃん「貴方はいくつなの?」

  ぁ、痛い質問が来た・・・。

Kay「30代だよ。」

アイちゃん「結婚は?子供はいるの?」

Kay「子供もいないし、結婚も1度だってしたことないの。」

アイちゃんはちょっと驚いたように言った。

   「いったいどうしたの?」

 What’s wrong with you?

    Waht’s wrong with you?

      What’s wrong with you?

What’s wrong with me???

    こっちが聞きたい。

Kay「じゃあ、素敵な旦那さんに出会うには、どうすればいいかしら?」

と、必殺技でも伝授してもらおうとアイちゃんに聞いた。

アイちゃん「祈るのよ!」

Kay「ぃ、祈るの?」

アイちゃん「そうよ、神様にお願いすれば、きっと素敵な人に会わせてくれるわ。」

祈る神様はブッダでも、いいですか?

と、ちょっと突っ込みたくなったけど、真剣な目をして話すアイちゃんには言えなかった。

アイちゃんは私のために祈ってあげるからと。。。

ありがたいです。

よろしく頼むよ! アイちゃん。

こんな素敵なレジデントに囲まれて仕事ができる私は幸せだと思う。

けい

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2006年7月28日 (金)

仕事復帰

パースに帰ってきてから初めてお仕事にいってきました!

パースに帰ってきて当日の午前中にボスから電話があり、
「金曜日働けないかしら?」
と、
「今朝帰ってきたんですよ!日本から。」
ボス「あらそうなの?一番の電話がこんな事でごめんなさいね、でも、どうしても人が足りなくて・・・。で、できるかしら?金曜日?」

Kay「は、はい・・・。」

それ以外言う言葉が見つからなかった。
半ば強制?

ま、他にすることもないし、(勉強しなさい!!勉強!!)
イヴちゃんにも会いたかったので行ってきました。

3週間ぶりのナーシングホームの居住者さん、いつも見る顔ぶれが少し変わっていた。
いつもかわいがってくれていた、おばあちゃんが2人亡くなっていた。
そして入れ替わりに新しい人が入っていた。

わかっていても、やっぱり悲しいし寂しい。

そんな中、私の心のオアシス、イヴちゃんは健在だった。
髪が少し伸びていたが、いつもの愛らしい笑顔で私を出迎えてくれた。
って、いうか、私が3週間いなかったことなんてたぶん気がついていなかったんだろう。

Kay「イヴちゃん!会いたかったよ~~!!私のこと覚えてる??」
イヴ「えぇ!!ふふふ・・・。」
Kay「私の名前も覚えている?」
イヴ「いいえ、まったく見当もつかないわ。」
Kay「私がいなくて寂しかった?ね?寂しかった?」
イヴ「うん、ぅん」
Kay「私も寂しかったよ~!!イヴゥ~~!!」
と言ってぎゅっとすると、
「もういいからあっち行って」と払いのけられてしまった。

久しぶりなのに冷たいのね・・・イヴ。

とにかく、元気そうで良かった。

他のスタッフも変わりなく、元気で、みんなが
「お帰り~~、寂しかったわ~」と笑顔で迎えてくれた。
とてもうれしかった。
一人のスタッフに「みんな、Kayはどうしたんだ?って、気にしてたわよ。元気で帰ってきて、みんな喜ぶわ。」と言われた。
誰かが待っていてくれるのって、うれしい。

私これからも一生懸命働きますから!!

けい

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2006年6月23日 (金)

昔話・緊急ボタン編

6年前のワーホリ時代、エージェンシーで仕事をもらっていたときの話です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この日はフリーマントルホスピタルに仕事に行きました。

仕事の内容は、個室のおばーちゃんがベットから落ちないように見張っていると言う事。
そのおばーちゃんは左足の大腿骨頚部骨折(脚の付け根の骨折)で
オペ後らしかった。
時々ベットから降りようとする事があるのでそれを防止す
る事が私の仕事。
でも今日はおとなしかった。おばーちゃんはベットでほ
とんど寝て過ごした。
部屋で座っていると、看護婦さんがやってきて
「隣のお
じーちゃんも一緒に見ててちょうだい。」
と言われて、私は2人のお年寄
りを見張る事になった。

朝食が終わって、おじーちゃんをシャワーに入れるように言われたので、
個室
に付いているシャワーで介助した。
看護婦さんは「シャワーが終わったら、コールしてちょうだい、ベットに移るのを手伝うから。」
と言い残して出ていった。

無事シャワー介助を済ませ、着替えして後はベットに戻るだけ。
私は言われた通りナースコールを押した。

   看護婦さんどころか誰も来ない・・・。

 

個室のバスルームの中にあるナースコール、ベットサイドにあるナースコールをかわるがわる何度も押した。5分ぐらい待っても誰も来ない。

おじーちゃんは痺れを切らし立ち上がろうとする。
側を離れて呼びに行く事なんて出来ない。

       どうしよう?

ふとドアに目をやると、ドアの横の壁にナースコールと同じ形のボタンがある。

   
  あのボタンはまだ押していない。

ボタンの上に「EMERGENCY(緊急)」と書いてある。

???と思いつつも、日本で働いていた病院の事を思い出した。

外来のトイレにボタン(ナースコール)があり、
「緊急、具合が悪い時に押し
てください」
と書いてあったような、なかったような・・・。

とりあえず押してみよう!!おじーちゃんはもうこれ以上待てない様子だ。

!!!!!!じりりりりりりりりりり!!!!!!

明らかに今まで鳴っていたナースコールとは違う音が病棟中に鳴り響いた。
それと同時に5,6人の看護婦さんがばたばたと走って来た。
「どうしたの???なにがあったの?!!」
「あの・・・。おじーちゃんをベットに移したいので手を貸してほしいんですけど。」と私。
「・・・・。」なんだ、そんな事?と言うような表情を浮かべて看護婦さんは

「後3分待ってて」と言い残しわらわらと散っていった。


どうやら私は急変時か何かの時に押すボタンを押してしまったらしい。
なんだ、ナースコールじゃなかったのか。これは緊急時よ!!
って誰も教えて
くれなかったじゃないか!!(緊急って書いてあったけど)
私とおじーちゃんはその後5分以上も待たされるはめとなった。

~今日の教訓~

「EMERGENCY(緊急)」と書いてあるボタンは緊急時以外押さない事!

けい

   

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2006年6月21日 (水)

ノロウィルスに気をつけて!

最近になって、私の働いている老人ホームで猛威を振るっている物。

  それは、ノロウィルス(Norovirus)

冬場になると、流行るウィルスの一種で、
主に経口感染で人から人へ感染する。
これにかかると、嘔吐と下痢を繰り返し、
下手すると脱水症状を引き起こす、
老人にとっての脱水は命取りでもある。

日本でも働いていた頃に、冬場に嘔吐下痢症で入院してきたお年寄りの方は多分これに感染していたような気がする。

私のホームでも2~3人のレジデントの方がこれにかかり、同じような症状が出て大変苦しそう。

経口感染であるため、私たち、看護助手が感染するリスクもあるし、
私たちの手によって介護されている方への媒介になることも考えられる。

    予防策はただひたすら手洗い!!

一人一人、ケアを行うごとに、毎回手洗い。
当然の事だが、結構大変。
手がすごく荒れる。
もうずっと5~6日連日で働くと手ががさがさであかぎれだらけになってくる。
ハンドクリームじゃまにあいませんよ。

スタッフの中にも具合の悪い人が出始め、
その穴埋めのシフトが私に回ってくる。
仕事以外することないからいいのだけど・・・。
1つのウィング(レジデントが16~18人)に普通はケアラーが2人でケアを行うんだけど、
この2人のうち私より経験のあるおばちゃんと組むならいいが、
エージェントしかも「今日ここに始めてきました」と言う人と組まされるともう大変!

私どうオーガナイズしていいのやら・・・。
いままで、パートナーの言うままにやってたし、
その方が楽だったからね。
しかも、レジデントの説明やケアの説明もしなくちゃならないし、
仕事が思うようにはかどらない。

肉体的な労力とともに精神的な労力も・・・かなりかかる。
私のほうが病気になってしまいそう。
朝に起きて、気持ちが悪かったり、下痢をしたりすると
あ、とうとう私にも来たか?
と思いますが、単なる二日酔いだったりして・・・。
こんなウィルスにやられちゃうほど私の体はやわにはできてないみたい。
母親に感謝です。

手洗いうがいはきちんとしましょうね!!

けい

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2006年6月18日 (日)

昔話・リタ婆ちゃん編

これは、6年前にワーキングホリデーでパースにいた時、
看護エージェントから看護助手の仕事をもらって働いていた時の話です。 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

むか~~し、昔、ある日の朝、エージェントから仕事の電話が来た。
場所はフリーマントル。電車で一本だから行きやすい。

「2時から9時までで、1対1のお世話なんだけど」と言われて即行OKした。

時間どうりに病院に着き、病棟に行くと、看護婦さんが1人のリタと言うおばあちゃんを紹介してくれた。
おばあちゃんに自己紹介すると、看護婦さんは「じゃあ!!」と

どっかへ行ってしまった。

「・・・・・。」

しばし呆然とする私。

私は何をすればいいんですか?看護婦さんはそのことについて一言も触れなかった。

リタは私に病院中をまわって案内してくれた。
ここの病院はとても大きくて9階建
てだった。
5階にはテラスと売店があり、そのテラスからは海が見えて、とても奇麗
だった。
リタは左手を骨折したらしくギプスを巻いていた。
でもしっかり歩けるし、見た目何も
介助する必要性はないと思えた。

ぐるぐると病院を歩いて回るうちに、だんだんとわかって来た。

      リタは老人性痴呆なのだ。

歩いていても、自分がどこから来たのかすぐに忘れてしま
う。
今来て帰った道をこっちかな?といってとことこと歩いていく。
「私たち道に迷ったみたい。」と、うろうろしているリタと私。

病院はリタの為に私を雇ったのだ。
そーだよな~、リタはどこに行った?といちい
ちみんなで探してたら仕事にならないもの。
でも、日本じゃ考えられないと思った。

私の働いていた病院では、家族に付き添ってもらっていた。

リタはとっても話好きで色んな事を話した。
でも話しの半分は同じ事の繰り返しだっ
た。
私にはそれが反って良かった、だって1回じゃ話の内容がつかめないもの、
時々何言っているか分からなかったけど、私はただウンウンとうなずいていた。
リタにとって私が話を理解しているかどうかはどうでもいい事で、
ただ聞いてくれ
てればいいように思えた。
私は2時から9時の7時間のあいだに名前と国籍を4~5回は聞かれた。
私が日本から来た事、日本で看護婦をしていた事、オーストラリアの医療に興味がある事などを話すと、リタは熱心に聞いてくれた。
「そう、あなたオーストラリアで看
護婦になりたいの・・・。何とかしてあげたいけど私には助けてあげられる事は、何もないみたい。ごめんなさいね。」
と真剣な顔で話すリタはとてもキュートだった。

でも3時間もすると「あなた、もう帰っていいわよ。また明日来てちょうだい。」
と、
部屋から追い出されてしまった。
でも私は、9時までここに居なくてはならない。
どうしたものかと、ナースステーションに行って看護婦さんに聞いた。
「あの・・部屋追い出されちゃったんですけど、私どうすればいいですか?」と。
「あら、そう。」と看護婦さんはリタの部屋まで一緒に付いていってくれて、何とか取り繕ってくれた。
私は何度か部屋を追い出され、この繰り返しだった。

でもちょっとたつと、リタはその事も忘れてしまっていた。

8時近くになると、もう限界と言った感じで、
リタは「もう帰ってちょうだい、また明
日ね。」とベットに入ってしまった。
それからの1時間、私は廊下に椅子を置き雑誌を見ながらリタが部屋から出てこないか目を配るように看護婦さんにいわれて、ずっと廊下で過ごした。
看護助手って、お下の世話とか、食事介助や、入浴介助をメインにするのだと思っていた私にとって、この仕事は意外だった。

でも、とてもいい経験になったと思う。

きっと、リタは私が来た事なんてすっかり忘れているのかな。

でも私は覚えているから、いいか。


けい

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2006年6月16日 (金)

昔話・はじめての仕事編

今日は6年前にワーホリでパースにいた時、
初めてエージェンシーから仕事をもらった時の話。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ある日の午前中にエイジェンシーから「仕事が入りました。」と電話が来た。

金曜日の午後230分~11時まで、ナーシングホームで働きました。
初めての仕事で胸はドキドキ!!
どんな所なんだろう?ちゃんと働けるのかな?
と不安に思
いながらナーシングホームへ向かいました。
バスを乗り過ごしタクシーでぎりぎりついた。
ナーシングホームとしか聞いていなかったので、入ってみてビックリ。

重症心身障害児の施設だった。

ほとんどの患者さんは四肢麻痺で車椅子に乗って過ごしていた、
その上知能に障害がありコミュニケーションが難しい。
オリエンテーションを済ませ、さっそく仕事。
ただ、ただパートナーの後にくっついて何をするか聞きつつ、
食事介助やおむつ交換、
入浴介助をした。
患者数は18人、ナース1人と看護助手4~5人でお世話をする。
仕事が終わった11時にはもうヘトヘトだった。
でも無事仕事が終わってよかった。
重症心身障害児の施設だけあって設備は充実していた。
ほとんどが2人部屋か1人部屋で病室?とは思えないほど家庭的な雰囲気だった。
日本でも同じような施設に行った事があるが、日本とはかなり違っていた。
消灯時間は決まっていないようで、一人一人にあったケアプランが立てられていた。
パートナーに何かする事ありますか?と聞くと、
「じゃあ、レベッカにマイロを飲ませ
てちょうだい。」といわれた。

   マイロ? なんじゃそりゃ? 薬かな?

でも私は看護助手だから薬を飲ませる事でき
ないしな。
胃薬かな?
と思っていると、
「キッチンにあるから、マイロ、ティースプーン一杯をスキムミルク
で溶いて、ちょっとお湯入れて暖かくしてあげてね。」
と言われて、キッチンに行って
みた。
でもどこにもマイロは見当たらない。

「マイロって何所にあるんですか?」
と聞きに戻ると、
「グリーンの缶に入っているや
つよ!!チョコレート味の!!」

      あったっけ? そんなの?

「缶にM・I・L・Oって書いてあるでしょ!!」と言われてやっとわかった。
「M・I・L・O」!!ミロの事だった。
あのチョコレート味の飲み物!!
キッチンに行くとちゃんとミロが置いてあった。
発音の違いでこんなにもわからないものなのだと改めて実感した。
何はともあれ無事ミロを飲ませる事ができてよかった。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そう、あの頃はミロの発音すら知らなかったの・・・。
6年経つと、人も成長する物ですね。

けい

 

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2006年6月14日 (水)

気になるお給料は?

今日はちょっとパースでバイトをしようと考えている人にも、そうでない人にもちょっと興味のある話かも。

『看護助手って実のところ、時給どんぐらいなの?』

      ね? 興味あるでしょ?

その質問に今日はお答えしようかと思います。

私はAUSのジャパレスで働いた事がないのでそっちの値段との比較はできませんが、今のナーシングホームはカジュアルで働いていて、時給18.33AUSドルです。
午後勤務だと、2ドル増し。
土曜日は50%増し、日曜・祝日は75%増しになります。

  え? 案外良くない!!?

と、思ったあなた。
確かに、いいかもしれません。
でも、TAXというのを忘れてはいけません。
私の場合30%はTAXで持ってかれます。

だから、例え1000ドル稼いでも、手元には700ドルしか残りません。
そう考えると、18ドルの時給も12ドルぐらいに下がっていまうのです。

お給料は2週間ごとに支払われます。
私は学生ビザなのでUNIのある学期中は20時間/週しか働けません。
大体、普通に週3~4日、働いて500~650(手取り)どるぐらいでしょうかね?
でも、夏・冬などの長期休みは学生ビザでもフルに働けるので、特にクリスマスシーズンは2週間で1100(手取り)ドルぐらい稼げたときもありました。

エージェントだともっと割がよく、日曜祝日は時給が2倍になるそうです。
だから、土日だけエージェントで仕事を入れている学生も少なくはありません。

同じAUSでも州によって物価も違うので、それによって、自給もちがくなる可能性もあります。
ま、ご参考までに!!

けい

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2006年6月11日 (日)

首ですか??

昨日も、Sさんと6時30分からの早番をやってきました。

    が・・・・。

 あれ?どうしちゃったの??

と思うぐらい、
昨日は人が変わったみたいに、働いてくれました。。。。
でも、「来週の勤務表に私の名前がない」と私に文句を言われても・・・。

「私、子供もいるのに、いきなり仕事減らされても。(って、ないじゃん!!)
こんなの不公平だわ!!」
と、ぼやくSさん。

『そんな無断欠勤まがいな事ばかりしている、あなたと仕事する私や他のパートナーには不公平だとは思わないのか??』
と心の中で、突っ込んでしまいました。

仕事を首になるかもしれないという危機感で、動くようになったのかしら?

それにしてはちょっと遅すぎた気もしますけど・・・。
ただでさえ人が足りないのに、この先どうなってしまうのだろう?
彼女は本当に首になるのだろうか?
上司が勤務表、付け忘れたのか?
それとも、もう他の棟(もう一つうちと隣接して、古い棟がある)のメンバーとのいれかえなのだろうか?

どちらにしても、今日でSさんと仕事するのは終わりになりそうだ。

がんばってきます!

けい

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